新生釜石教会ホームページへようこそ

教会紹介

日本基督教団新生釜石教会は、岩手県釜石市にあるプロテスタントのキリスト教会です。

東日本大震災、更に津波により教会堂一階天井部分まで海水に浸かりました。その後、多くの方々のご支援を頂き、今日まで主日礼拝を継続することが出来ています。

2014年4月には、ほぼ元通りの形に修復されました。

 

今後とも新生釜石教会の歩みを見守っていただけるようにお願いいたします。

 

教会員一同

牧師 柳谷雄介

礼拝・集会案内

主日礼拝

日曜日 10時15分から

子どもメッセージもありますので、お子様連れの方もお気軽にご参加ください。 


ZOOMでのオンライン配信もしています。参加希望される方は、お問い合わせください。


 

聖書研究祈祷会

水曜日 10時30分から

 

 

 

 

お問い合わせ

住所

026-0024

岩手県釜石市大町3-2-18

 

電話番号

080-6003-9147(牧師携帯電話)

 

FAX

0196-22-4556

 

メール

shinsei.kamaishi@gmail.com

 

または、お問い合わせページからどうぞ。


新生釜石教会だより2024秋号を発行しました。

このページを開いたあなた、もう福音の扉を開けています!

USKより愛をこめて

 


『聖霊がすべてのことを教える』

 

(ちち)がわたしの()によってお(つか)わしになる(せい)(れい)が、あなたがたにすべてのことを(おし)え、わたしが(はな)したことをことごとく(おも)()こさせてくださる。  

ヨハネによる福音書14章26

 

 

遠野のこども園では「車ショー」というのが予定されていたらしいですが、雨で延期になりました。子どもたちも残念だったと思いますが、見方を変えると、スポーツカーを子どもたちに見せたかった大人たちのほうが残念だったかもしれませんね。自分たちの大好きなスポーツカーの素晴らしさを子どもたちに、見せつけてやりたかったに違いありません。子どもたちは、本で読んで、テレビで見て、今どきは動画を見て、「かっこいい車」として知ってるつもりになっています。その子どもたちに、本物のスポーツカーを間近に見せて、座席に座る体験させられなかった大人たち、残念だったでしょうね。

19世紀デンマークの哲学者キェルケゴールは、このように言いました。「私にとって真理であるような真理を発見し、私がそれのために生き、そして死にたいと思うようなイデー(理念)を発見することが必要なのだ。」スポーツカーショーを企画した方々にとっては、スポーツカーのために生き、そのために死にたいというものなのでしょうか。そこまで言ってしまっては極端でしょうか。

そこまでではないにしても、誰にでも大切にしたいものがあります。喜んだり悲しんだり感情が揺さぶられるものがあります。そのために人よりも時間、労力、お金を注ぐものがあります。それを大切にしたいものです。

聖霊について、ヨハネ福音書ではイエスが十字架にかかる直前に話された最後の話(「別れの説教」ヨハネ1416章)で、語られています。聖霊は、弁護者・慰め主としてイエスがいなくなった後に遣わされ、永遠にわたしたちと一緒にいます。聖霊は真理の霊です(1416,17節)。聖霊は、わたしたちが孤独でないことを教えてくれます。イエスが父の中にいて、わたしたちがイエスの中にいて、さらにわたしたちの中にイエスがいることを教えてくれます(20節)。

聖霊がいなければわからないことも、聖霊がいることでわかるようになります。それは、誰にでもわかる論理で頭で理解するものではありません。心で、またもっと深く腹の底にまで落とし込むことです。孤独な時に孤独ではないこと。病気のようでいて病気ではないこと。死んだような者でありながら実は生きていること。

キェルケゴールが言ったのは、誰から見ても正しい客観的な事実ではなく、自分がそのために生き、そのために死ぬことができるようなことを追い求めたいと願ったのです。誰から見ても正しいわけではないので、自分で真理かどうかを見極めなくてはなりません。それを、「主体的真理」といいます。自分がそれのために生きていると思えるもの、自分がそれのためだったら死んでも構わないと思えるもの。そういったものに出会える人は幸いです。

わたしたちにとっては、何が「そのために生き、そのために死ねる」ものでしょうか。それを見つけられる人は幸いです。それを教えてくれるのは聖なる霊です。何があなたを喜ばせますか。何があなたを悲しませますか。何があなたの感情を揺さぶりますか。聖霊が感情を揺さぶることに、今より少しだけでも敏感になってみませんか。

 

 

 (新生釜石教会だより2024年秋号~「福音メッセージ」より抜粋)